この朝のIOTA-chasers Forum投稿にEA3NTさんがSP5APW Jacekさんへ「6mでEU-136(9A/SP5APW)と交信したい」とのメッセーを投稿されました。日本からはちょっと6mでEU-136 と交信するのはとても困難です。なぜ望まれるかその理由をお知らせします。
4年前にJH4IFFさんがCP JAの中嶋さんに「IOTA HFカテゴリとV/UHFカテゴリの申請料金が別々となっているが、(負担を感じるので)合算できないか」との要望を、IOTA Ltdのオンライン役員会で話されたそうです。ちょうどJAのIOTA申請者がClub Log Matchingの利用により急増した実績があり、IOTA General ManagerのG3KMA RogerさんがRoger, Rogerと言いながら(これは冗談)、即断で決定されたそうです。
いち早くその情報を得たJA IOTA chasersの皆さんでIOTA-VHF申請のブーミングが起きはじめました。私も加わったのですが、6mで100クレジットはアパマンアンテナでは不可能と考えていたのが本音でした。そのときはIOTA-V/UHF申請者がわずか2件でした。
世界で24局、JAはJE3GRQさんとJI1IXWさんの2局でした。2020年1月末締めのリストです。
1年後の2021年1月末には全体が29局、JAは6局と3倍増です。この時のIOTAウエブ NewsにG3KMAさんはIOTA-V/UHFが久しぶりに5局増加した(すべてJA)とレポートされ、明らかに喜んでおられました。遡って探すとNews記事が残っています。
しばらくした2021年の4月か5月にCP JAの中嶋さんから、G3KMAが正式にIOTA-VHF100の手前のIOTA-VHF50~99をアワードなし、IOTAリストなしでVHF100を誘因する目的で新設したとの発表があったと連絡がありました。前年の効果を確認され、さらに利用しやすさを勧められたと判断します。(詳細はIOTA Check Point JAウエブにて)
JH6BPGさん等、HF運用をされていない6m愛好家の皆さんもIOTA-VHFへ加わってこられました。当ブログで当時の進捗を報告し続けましたが「6mとHFとの違い」が大きいようで、続々とはIOTA-VHF申請者は増えませんでした。私も参画はしましたが、HFのベランダアンテナでしかもCW onlyではなかなか厳しいものがありました。しかし、じわりじわりと上昇しています。
SP5APW Jacekさんから2021年夏に連絡があり、IOTA-V/UHF50の存在確認でした。ご友人のドイツのCPであるDK1RVさんに確認した後、「私もIOTA-VHFを申請する」とSPポーランド初の申請をIOTA-VHF80くらいで申請してくださいました。Jacekさんはベトナム等の東南アジアが大好きで、HFのIOTA DXpeditionを実施されていましたが、2022年に入りIOTA-VHFにも強力に力を入れ始められました。
2022年1月末のIOTA-VHFリストで34局に増えました。JAは8局とイタリアと並んで世界トップになりました。SP5APW Jacekさんは50~99の中でありリスト外です。
JacekさんはIOTAルールの「運用者の権利」として運用したIOTAのクレジットを得られる措置を利用し、この年から6mの方がメインになるほど6mに力を入れられ、ベトナムの前にSP-IOTAの6m運用を実行されました。
私の考えもIOTA-VHF100は当初とてつもない高いハードルと考えていましたが、50~99の範囲が新設されたことで現在50を目指し続けてCWのワッチを楽しんでおります。また、IOTA HFカテゴリでも1000クレジット前後になると毎年のアップデート申請が数件から頑張っても1桁台になるケースが多いようです。そこに、IOTA-VHFを加算していただきたいです。
そのご支援として、ここ数年はJAの近隣諸国のIOTAからの6m運用の掘り起しに全力をあげています。これだけでも100件はいけると考えています。但し、6mのパスオープンは結構難しく、IOTA DXpedition中、全く開かないケースもあります。いずれにせよ、数打てば当たると考えて、その交流を楽しんでいます。HFとはまたことなるお付き合いも始まりました。
まずは、Club Log MatchingやLoTW QSO Matchingを使って、「□ VHF」を「■ VHF」にしてMatchingをかけるだけでIOTA-VHFのMatching件数を確認していただくようお願いしております。IOTA-VHF50を超えたら1回だけVHF-IOTAの初度申請料が必要ですが、爾後はHFと同時に申請していただければ1回のみのアップデート申請料となります。
私たちJAはIOTA HFカテゴリにおいてもVHFカテゴリにおいても現在世界トップになっています。どうぞご協力ください。
Jacekさんも8月のハムフェアとランチョンミーティングに参加し、その後ベトナムのIOTAから運用を考えておられました。ひょっとしたら、交通費の安い未交信のEU-IOTAサービスにシフトされたのかもしれません。(笑い) Jacekさんの6mによる活動しだいで、欧のみならず米もIOTA-VHF賛同の局が増えそうな雰囲気を冒頭のEA3NTさんのメッセージに感じさせられました。JAトップは譲りたくないです。(笑い)
ご参考に2023/2024年のIOTAリストを掲載します。JAはとにかく頑張っていることがわかります。
IOTA CP JAウエブにおいて本日現在はJAは17局と前年+2局となっています。もう全体の4割です。
【追記】
9A/SP5APW Jacekさんがさきほど9月23日の0730UTCにFacebookに投稿されました。
Google和訳しています。EA3NTさんと6mで無事に交信成功されたようです。EU内でもかなりの局にサービスされていますので、EU-136 6m分のアップデート申請者が増える可能性が、また新規にIOTA-VHFの申請をされる局が増えるかもしれません。
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