AS-206 呼ぶ側から呼ばれる側へ
2019年6月22日に誕生しましたAS-206 Honshu's Coastal Islands Eastは新潟県佐渡市佐渡島、宮城県気仙沼市大島、三重県鳥羽市答志島から運用が始まりました。固定局は佐渡島(佐渡市)に347免許状がありました。本日では343局へ減少。この中で3アマ以上の免許保有が28局。メールアドレス判明7局。7月5日に「IOTA AS-117からAS-206へ変更されました」というメールを送りました。1局のみ返信がありました。
残念ながら現時点では佐渡島の固定局からのIOTAサービスは厳しいと感じました。343局全滅(?)ではとても勿体ないと思います。IOTA CP JAのホームページのWhat's Newに「運用証明が必要なJAのIOTA番号」という記事が掲載されました。「AS-206P 0.0%」と掲示されていますので佐渡島で運用される場合、固定局であれ移動局でも25%未満の対応(証明)をご本人にしていただく必要があると思います。
放っておいてもK3EST Bobさんからメールがくると言っておりましたが、最近はK3EST Bobさんへ運用を証明する写真などを前倒しで送ってくださいと申し上げています。長崎県のAS-012 平戸と同じですがAS-206 佐渡から積極的に運用してくださる固定局がいないのは寂しい限りです。近い将来、ぜひ出てきて欲しいです。
一方、宮城県気仙沼市の大島はJO1CRA四十物(あいもの)さんが5月に早々とAS-117の分割を確定すると判断され、かつ、4月に気仙沼大橋が開通したことにより事前確認へ行かれました。そこで30メータハイ超のタワー2基を確認され、私にも連絡をいただきました。IOTAを含むSSB/CW、並びに国内QSOをなされない局とのことが分かりアンテナを借りれないかとペンディングになりました。
ネット検索でJR7DXE西城さん等が大島固定局のタワーが設置されたばかりのときに船で渡って見学に行かれた記事がヒットしました。厚かましくメールをお送りし、大島の固定局のアンテナが借りれないかご相談しました。JR7DXE西城さんが即行動を起こされ6月29日のAS-206 JR7DXE/7の運用になりました。移動用のリグを持ち込み、丸一日粘って昼食もご馳走をされて運用されたそうです。本当に偶然でした。
私もびっくりしました。なんとか交信もできましたが、QSLカードやいろいろな手続きも考えずにどれくらい飛ぶかの観点の方が強かったと思います。終わった途端に、ログサーチは?、QSLカードは?と世界初のAS-206運用で西城さんはパニックになられたことでしょう。しかし、DXCCでは数々の実績をお持ちですが、おそらくIOTA AS-206の運用は「呼ぶ側から呼ばれる側」という貴重な体験をなさったと思います。
その後、一人での運用の厳しさを体験されたようで個人コールではなく、気仙沼アマチュア無線クラブJA7ZRYを使用し、クラブメンバーからの支援をいただかれることになったそうです。私の携帯電話にも何度もご相談の電話をいただきました。JA7ZRY/7のモービル運用をサポートを受けて実施を計画されましたがサポート役の予定がたたなくなり一人運用をされました。
そこに仙台のJE7JIS狩野さんが支援の手を差し延べられ、ビームアンテナや発電機の貸与により7月14-15日の運用に至りました。お仕事を抱えながら紙ログからの電子ログ入力、Club Log登録、そしてメールの問い合わせなど後処理に追われているそうです。
その様な中でNext Planは8月24-25日に実施したいとのことです。JA7ZRY/7のQSLカードはJR7DXE宛とのことです。FT8は自宅の固定局はお持ちですが、移動の分も既に申請されたとのことで8月はFT8やCWも運用されるようです。PY7ZZ Fredからメールをもらわれ日程を決められたようです。処理が少し遅れていますが、JR7DXE/7並びにJA7ZRY/7のQSLカードは責任を持って発行したいとのことでした。
DXCCの呼ぶ側からIOTAの呼ばれる側を体験され、一気にIOTAに惚れられたような感じです。
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