IOTA-VHFの歴史を調べる
IOTA-VHF(正式にはIOTA-V/UHF)の歴史を調べてみました。
毎年1月末に締めて2~3月に発表されますIOTAリスティングにV/UHF部門として設けられています。Googleで検索しましたが過去分のリストはほぼヒットしませんでした。
そこで過去のIOTA Directoryを調べてみました。日本語版IOTA Directory1997には1996年1月締めのデータは部分的に使用されていましたが、Listingどころか、プログラムの中にも1.9~28MHzとV/UHFは除外されていました。2004年版のIOTA Directoryのプログラムの中にHFとSWLカテゴリに続いて、Club局とV/UHFが2000年から検討にはいり、2003年よりスタートしたと書いてありました。
2年目の2004年のV/UHF Listingが初回のようです。毎年発表されていますが、冒頭に書きました通り、すべては保管しておらず、2~3年の割合で発行されたIOTA Direcory 2004から紹介します。
なんと、2004年IOTA-VHF申請者はSM7AEDの1局のみでした。AEDというサフィックスはどこでも緊急用のようですね。
2年後の2006年リスティングです。イタリアが3局で世界一位です。
3年後の2009年リスティングではイタリアが5局。世界第一号のSM7AEDはリストから消えました。全体で7局。EU中心ですね。I4EATが139件で初エントリです。
2011年リスティングではイタリアが4局でトップ。I4EATが24件増加してトップに立ちました。南米からはPP5XXが初エントリ。IOTA LtdのGeneral managerのG3KMAも115で初登場です。
Positionの数字がかすれてすみません。最後のN4MMが14位です。少しずつ申請者が増えています。イタリアが5局でトップ。SMが2局で2位。NAからN4MMが100クレジットで初登場。アジアはまだか。トップのI4EATは200に迫ってきました。
2016年のリスティングでは総数が19局W。トップはイタリアの7局。やはり仲間を呼び込むシステムができているようです。なんとJA1UAVさん、JI1IXWさん、JE3GRQさんの3局が申請され、JAは世界第二位の申請者数になりました。WとSMが2局で3位につけています。
2018年リスティングでは総数が23局へ。 イタリア6局でトップとベスト4を占める。2位は3局同士でJAとDLが並ぶ。Club Log Matching提供の影響がでているようだ。
2020年からIOTAウエブPDF版が手に入りました。総数24局。一位はイタリア7局、二位はドイツの3局、三位はJAの2局。
2021年は総数29局。イタリア7局、JAが6局と続く。JA6WJL局、JH6BPG局の参加がJAに大きな追い風を起こしたか。リスト〆後にIOTA-HFとIOTA-VHF同時クレジット追加(合計100クレジット以下)の申請料減免措置が発表される。
2022年。総数は34局へ。申請料減免措置の効果はまだまだ。簡単にはIOTA-VHFは100には到達は難しい。トップはイタリアとJAが8局で並びました。同数トップです。2022年〆後に再びプログラム変更が発表され、「IOTA-VHFの最初の申請のクレジット数は従来は100以上5大陸が必要でしたが、2022年2月からは50クレジット3大陸からクレジットエントリーが出来る様になりました」とCheck Point JAウエブで発表されました。https://jim0836.wixsite.com/iota/pref2023
同ウエブには2022年7月20日現在、IOTA-VHF100以上が10局、IOTA-VHF55-99が5局と追い風が吹きまくっています。
時系列に上位を走るイタリアの局などを追いかけるてみるとIOTA-VHFのペースがわかったりします。私はEUが俄然有利と思っていましたが、JAにおいても近隣国のVHFアクティビティを掘り起こせば、EUと肩を並べられると信じています。
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