2016年5月にOC-214 Lacepede Islandsがキャンセルになった理由
4階の南側ベランダから振り出した高さ12mのAPA-4でも20年以上時間を掛ければ多くのオセアニアのIOTAと交信できるようです。JAに近いV6、3D2、FK、YB、T3シリーズ、E5、P29、DU、H4、A35、YJなどはすでに完了しています。たいへん楽しめました。大票田のVKはOC-214 Lacepede Islandsを残すのみで坦々と情報を探す日々です。
ここは1996年5月に先月SKとなられたVK6LC等によりVK6ISLのコールサインにて運用されました1回のみです。本土から30kmほどに4つの島から構成されている諸島です。すでに27年近く経過し続けていますのでIOTAクレジット率も現在7.9%の超レアです。
2016年5月にVK5MAV Andyさんが突然にOC-214プランを発信されました。私はちょうどIOTA700に到達し、最後のQSLカード回収に力を入れていた時期でしたのですぐにAndyさんへドネーションを送金しました。その後JA9のOMさんからも私宛にドネーションを預りました。
1週間ほどしてVK5MAV Andyさんからプランをキャンセルするとのお詫びと連絡があり、お送りしたドネーションはPayPalで返金され、あっという間にプランが発表されあっという間にキャンセルになりました。Andyさんは世界中から送られたドネーションの返金作業をされましたが、キャンセルの理由は明確になりませんでした。
7年後の2023年2月9日に偶然にIOTA-chasers ForumにAndyさんからその理由が発信されました。当時に恥ずかしい思いをされたのでしょう。7年経過してロシアの局からVK-IOTAのリクエストに応えて回答されていました。4つのVK-IOTA DXpeditionが困難な理由が述べてありましたのでPC和訳でここにお伝えします。
OC-214 - 宿泊なし、設置物 (アンテナ) なし、ボートの費用は 4 日間で約 30,000 ドル (プラス往復の旅費)
OC-234 - 承認を得るのは簡単ですが、輸送費は同じ 30 ~ 40,000 ドル (ボートまたはヘリコプター) です。クレイグ達はそこから最近の短い期間活動していました。
OC-251 - ヘリコプターで簡単に行くことができ、それほど高価ではありません。しかし、認められた生物学者がチームのメンバー (またはアボリジニの人 - 誰かが私たちの趣味に興味を持っているかどうかはわかりません) ではない場合、そこに到達するための承認を得ることができません。前回島を活性化した人が、将来また活性化するかもしれません。
OC-266 - 前回、Viney Island に連れて行ってくれた人たちに連絡を取ろうとしました - ボートの費用が大幅に値上がりしましたが、実際には数回です。
以上の内容のみ抜粋して転記しました。
近年はVK-IOTAからの運用がかなり少なくなった感覚があります。最近にオーストラリアでワーキングホリデーを過ごす日本人の時間給がJAの倍近く云々という番組を見ました。ところが、諸物価も日本より高く上記文章のボート費用などが高騰している理由と思われます。30,000AUDは1AUD=91yen換算で270万円です。プラス往復の旅費、テント類、食料、発電機+ガソリンが加わります。
この4島だけではなく、すべての離島においてチャーター船を使う場合は同じくらいの費用がかかるのかもしれません。OC-214 は旅人と荷物を降ろして一度本土に戻ることはできないのでしょう。事故が起きた場合の責任の問題などがあるため、4日間付き合うための費用が含まれるものと思われます。
OC-234の文章の中にあるクレイグとはVK5CE Craigさんのことです。現在VK,ZL,YB,DUなどのCheck Pointを担当されています。5年ほど前にCPに就任されたときはVK-IOTAにかかるいろんなことに参加されご自身でもIOTAペディを実行されました。でもNo money, XYLからのお叱りを気にされていました。最近は出番がないですね。
OC-251の前回はVI3JPI Lady Julia Percy Islandで2002年9月にVK3QI等により運用された1回のみです。クレジットは15.1%です。VK3PI PeterさんとはJA friendsのこのQSL焦げ付き回収支援でたくさんの交流がありますが、結構な年齢になられたと思います。QSLカードを拝見するとテントが複数張ってあります。4つの島の中では本土から8kmくらいの位置です。渡島しやすいようです。メルボルンから西に300kmくらい。コストはあまりかからないようです。
私自身のデータでは、OC-294 VK6ISL 140926、OC-194 VK2SSI 150727と2014/2015年の分がVK-IOTAの最後から2番目と3番目です。近場のVK-IOTAへは渡航しやすく運用されていますが、遠距離のコストがかかる島は停滞しているようです。
船やヘリコプターを個人で持っていてコストが安くできるようなケースでないと厳しそうです。
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