P29-IOTAの支援状況(G3KHZとSM6CVXへの感謝)
1997年4月30日にCQ出版社に申し込んだ「日本語版IOTA Directory 1996」が届きました。最も記憶に残っている印象が表題にあるP29-IOTAの情報不足と数の多さが残っています。学生時代の1970年代にDXCC上、二つのVK9だったPapua New GuineaがP29のプリフィックスに変わり、その後独立して1か国になったことくらいしか知識がなかったためです。
P29-IOTAはOC-034のYB領も存在するNew Guinea Islandも含めて23件です。1980年に旅行で行ったのですが首都のPort Moresbyしか知りませんでした。左から、IOTA通番、年度通番、コールサイン、交信日、受領日、OC通番で受領年月日順に並べています。
67 11 OC-034 P29PL 960124 960530 25
105 18 OC-025 P29VIG 970207 970512 47 JA3IG
169 8 OC-008 P29PL 971122 980126 72
180 19 OC-117 P29VXX 970222 980511 79
254 40 OC-135 P29BI 990815 990914 114
300 23 OC-231 P29VMS 000311 000708 129
301 24 OC-069 P29VMS 000318 000708 130
358 12 OC-240 P29VPY 001122 010227 154
411 17 OC-103 P29VMS 020305 020716 176
412 18 OC-099 P29VMS 020316 020716 177
487 46 OC-256 P29VMS 030122 030722 201
488 47 OC-257 P29VMS 030201 030722 202
489 48 OC-258 P29VMS 030215 030729 203
576 23 OC-116 P29NI 051023 060110 227
584 5 OC-101 P29YDX 060315 060602 230
585 6 OC-102 P29YDX 060319 060602 231
590 11 OC-181 P29VV 060617 060805 232 Support
600 21 OC-153 P29VCX 061010 061120 236 Support
601 22 OC-115 P29NI 061001 061205 237 Support
616 3 OC-283 P29NI 071003 071206 245 Donation
618 5 OC-284 P29VCX 070927 071207 246 Donation
625 12 OC-041 P29NI 081029 081219 249 Donation
634 9 OC-205 P29NI 091107 091221 252 Donation
23件
1997年のIOTA開始時に1件受領済であったことがわかります。直後にOC-025よりJA3IGさんによるP29VIGと交信。以後1998年から2003年までは年に1~2件のペースでIOTA DXpeditionが実施されました。特にDL2GAC BernhardさんによるP29VMSは圧巻でした。彼はH44MS、H40MS、DU*/DL2GACのコールサインで物凄い勢いで回ってくれました。IOTAペディショナーの神様のような人でした。
その後はイタリアチームのOC-101、OC-102、G3KHZとSM6VCXによるP29NIとP29VCX運用が実施されました。しばらく間が空いてすらG3KHZへメールを送った記憶があります。その中で「可能ならば毎回発電機持参が大変なのでこれからのP29ペディションのために現地に発電機を置いておきたい」とのことでJA friendsとともに支援を行いました。
OC-283やOC-284は普通では行けない所でした。バーバリアン号という船のチャーター支援費としてJA friendsとともに支援しました。DerekさんやHansさんとも深くお付き合いをさせていただきました。紳士的でとても楽しかった思い出が残ります。おかげで「不可能では?」と思ったP29-IOTAの残りのOC-041とOC-205へも行ってくださいました。感謝、感激でした。
その後もお二人とはメール交換をさせていただき、2017年のAS-140 S21ZDC、AS-127 S21ZAS運用に繋がり、さらにXZ-IOTAにも進みましたが国情が悪くなり中止となりました。
ドネーションに関しましては確か2012年以降は一口1000円で実施し集計係を皆さんから仰せつかりました。今でもG3KHZ DerekさんとSM6CVX Hansさんには感謝の気持ちで接しさせていただいております。
【追記】
OC-283やOC-284はP29本土からはかなり離れています。首都のポートモレスビーからOC-283までは1,500kmです。バーバリアン号の写真を2時間ほど探しましたが見つけきれませんでした。船の長さが20m弱くらいで船上に洗濯物が干してありました。決して新しいとは言えずおそらく安いチャーター代だったのでしょう。2回目の利用のときにバーバリアン号が売りに出されて、P29-IOTAの運用ができないことがありました。
運よく売り手が見つからず、その後のOC-283とOC-284へ行ってくれました。①やる気のある使命感を持ったペディショナーの存在、②可能な限りコストがかからない危険性を回避できるチャーター船との出会いがこの二つのIOTAを実現させてくれたと思います。
OC-283とPort Moresbyからの最短ルート(1,500km)です。OC-284は地図は準備しませんが、さらに東側に200kmに位置しています。
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コメント
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山本さん
こんばんは
お探しの船は、これではないでしょうか?
https://niuginidiving.com/boat.html
投稿: JM2LEI | 2023年2月19日 (日) 19時01分
長濱さん、こんばんは
お元気にされていたでしょうか。お久しぶりです。OC-139 VK5TILのウエブにコメントをいただきありがとうございました。
はい、この船のようです。Berbarian 2とありますので1や3以上もあるのかもしれません。私がもらった船の写真には上の方にロープが張ってあり洗濯物が干してありました。それがとても印象に残っています。
ウエブの記事を読ませていただきましたが、HFやVHFなども積んで運用できると書いてありました。ほぼ間違いないと思います。P29-IOTAも船が転売され中断するところでしたが、買い手がつかずOC-283/284が2年続けて実施され一応全部のクレジットを終了したという懐かしいIOTAです。G3KHZ DerekさんとSM6CVX Hansさんは永遠の友人になってしまいました。本当に感謝しています。
投稿: shu JN6RZM | 2023年2月19日 (日) 20時34分
山本さん
「灯台下暗し・・・」
この時代は、QSLカードがあるじゃないですか。(笑)
手持ちですと・・・
2007 OC-283 P29NI
2007 OC-284 P29VCX
2011 OC-101 P29VCX
・・・に船の写真が入っています。
ああ・・・写真いっぱいで楽しいQSLカードでしたね。
私、P29は終わっていないのです・・・。
153と256、何していたのだろう? 記憶がありません。(後悔・・・)
YBシリーズ以上にP29シリーズは難しいですね。
自分で行くしか、無さそうです。
投稿: JO1CRA | 2023年2月19日 (日) 21時59分
四十物さん、おはようございます。
コメントをありがとうございます。思い出しました。OC-283/284を交信されていれば大丈夫ですよ。当ブログに細かく報告し続けていました。OC-283やOC-284が動き出したときは当ブログの訪問者数などが時間単位で折れ線グラフにて確認できるのですが、1時間当たり10件もあれば訪問者数がまずまずなのですが、当日当時はグラフがまるで生き物のようにカウントをあげ多い時間は4000件を突破したことを記憶しています。JAだけでは無理で欧米を含む世界中のIOTAチェイサーがこのブログを訪問されていました。
いろいろサポートしたなかで感激、感動の時間だったことを思い出します。
OC-153はDaru Islandに国際空港や宿泊設備があります。SM6CVX HansさんがメインのP29-IOTAペディション終了後にいつもここで1か月ほど残って運用していました。OC-256はOC-283/284の少し西側の手前に位置します。やはりチャーター船が必要と思います。まだ3回しか運用されていません。時期を待つしかないですね。
JA friendsの有志が意思統一してPRすることも大切だと思います。有利なのは近いことですね。
投稿: shu JN6RZM | 2023年2月20日 (月) 07時25分