平成4年(1992年)に鹿児島市で勤務していましたが、JA6EGLさんの積極的な勧誘で流してしまったハム局JH6DVLの免許を取り直すことに決め、1993年2月にJN6RZMにて再開局しました。鹿児島から宮崎へ出張したときに宮崎のハムショップに立ち寄るとデモマシンの7MHzCWに飛びついて、コピー能力の確認をしたりしていました。
すでに40歳代になっていましたが、時々無性にCWがしたく鼻歌ではなくCW歌(?)をトツーツー・トトトトと頭の中で叩いていました。新規開局申請書にJH6DVLを書き加えましたが認められずJN6RZMの変な不慣れなコールサインになりました。
時代を昭和40年代に遡ると、私はハム免許を取りたくてJA6プリフィックス取得を目指したり、八重洲のFR50Bを購入、JARLに入会しJA6-7824のSWLを楽しんでいました。交通事故に遭ったりで昭和47年7月にJH6DVLにて開局でき、秋には実家に13メーターハイの21MHz3エレをあげてDXを追いかけ始めました。FT-401Sの10ワットではEUがオープンしてガンガン入感しても物凄い数のJAパイルでほぼ回ってこない状態でした。
翌1973年5月のある日、21090CWにてVVV de JH6DVLを数回打ちましたところ何かが呼んできました。なんとSM0BDSと打っています。もちろん生まれて初めて海外局から呼ばれました。返信して無事終了しました。当時のログにはLars STOCKHOLMときちんとコピーしていました。初めての海外CW QSOに天にも昇る思いでした。さらに、終了後にはSM5AFI Olleさんからコールが続きました。まさにアンビリーバブルです。
その日は続いてOH5PY Rayさんの3局で終わりました。CWは7MHzワッチで目標毎日10局程度のコピーを3か月くらいです。これでCW QSOに火がついてしまいました。SSBの10ワットでは呼び回っても空振りばかりでしたが、CWの10ワットでもEU/NAの東海岸まで届きました。しかも、呼んできてくれます。WPXアワードの影響でしょう。QSLカードには「1st JH6」と書かれているものが結構ありました。これがMy CWの原点です。
もちろん、2アマ取得や100ワットの電監検査も受けました。14MHzアンテナも自作しました。帰宅したらすぐにリグの電源を入れてCWを叩くことが日課になりました。縦振りから複式電鍵に変わっていました。JA6EGLさんのシャックにあった高価なエレキーを欲しくなったりしました。DXCCも確か140カントリくらいで申請完了しました。その後、卒業、就職、転勤、結婚などとハムの免許も流してしまいました。
再び平成時代に戻り、1993年4月に鹿児島から福岡へ転勤しました。無線をやるために1軒やと思いましたがマンション住まいとなりました。10月号のCQ誌がアパマンハム特集をやっていました。アパマンでも無線ができることがわかり、しかもCWならばなんとかなりそうと判断しました。福岡のハムショップで中古のカツミEK-150を見つけて、即座に購入。毎日スクイズキーを叩いて、本格的開局の準備をしました。
リグはCW onlyしか考えていませんでしたので中古で5万円の予算にて探しました。12月に八重洲よりFT-840が新発売され、もう5万円を追加すると家内に言って1月に購入しました。アンテナはアパマンハム特集を参考にミニマルチのAPA-4を選定しました。CW onlyと考えていましたのでマイクは机の中にしまったままでした。
再開局に当たりCWの腕を磨く目的で「CWノート」を作成しました。カテゴリを天候、家族、他の趣味、その他などのジャンルに分け、CWでの紹介方法をどしどしノートにため込みました。もちろん、その例文を即座にマスターするまで何度も使い続けます。なかなか流暢なCW文章に変わってくることをニヤニヤしながらとても楽しいCW QSOになっていきました。
その後、2000年代にはいり電子メールが普及してきましたが、CW QSOをたくさんやっていましたので、CWキーがPCのキーボードに変わってきました。海外へ積極的に電子メールを送ってIOTAの普及に貢献することができたと思います。その状態が25年くらい続きました。リグは2台目の調子が悪く21年目の12月初めにお釈迦になりました。また、EK-150のエレキーも数年前から具合が悪くなっていました。
この12月に3代目である新しいリグに変わりました。今は120%しっかり使うために取扱説明書にそって確認しているところです。この際、エレキーに代わりパドルを検討し始めました。CW QSOは激減していますが、ネットのハムショップやアマゾン、楽天などのCWパドルやエレキーの購入者コメントを読んでいますが、高価なパドルやCW練習用機材を購入して頑張るという感じが多いようです。
私のCWマスター方法を少しでも役に立てていただきたくまとめます。
①7MHzなどの国内CW QSOを毎日聞いて、コピーする練習に努める。(人によって局数、期間などは変わります。)
②コールサインをしっかり確実にとれるようになり、名前、QTHくらいまでアバウトでもとれるようになったら実際に交信に入る。
③個人ごとに異なりますが、毎日、〇局以上のCW QSOを目標をもち運用を続ける。
④ノートにメモをとることもとても大切です。
⑤珍局のパイルアップの運用を聞くこともオペレーション技術を磨く勉強になります。
残念ながらCWモードでの運用がFT8などに移り大きく減少しているのは事実です。しかし、数をこなすことでCWのキーイングで感情を伝えることができるようになります。すでに古いスタイルになりつつありますが、CW QSOが結構楽しくなっていきます。
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