H44IOTAの行方 その4
いろいろな方から心配のメールやFacebookのメッセージをいただくようになりました。私はRalphを100%信じております。当初は全員の動きが細かく分からなかったのですが、現時点をまとめてみます。
そのためにはH44のマップが頭の中に入っていなければよく分かりません。このソロモン諸島は概ね西北から南東にそった群島で構成されています。最も西北にOC-149があります。次に150kmほど南東にOC-168、さらに50kmほど南東にOC-047(Honiara)があります。そのHoniaraの真北、真向かいにOC-158という並びです。
5月下旬にはRalfとH44KMはすでにOC-149からH44RKとH44KMのコールサインでオンエアを行い、6月1日から免許されたH44IOTAを使い始めました。6月4日の予定でしたが、3日には切り上げてQRTしました。6日、7日になってもなかなか出発しなかったのですが、一つはポーランドからSQ8XとSQ9KWWが合流したようですが、遅れた、さらにSQ9KWWのみ(?)でした。この時には最初はOC-168の予定が6-8日の予定が8-9日に変わるとアナウンスしていました。
ここからぱたっと情報が途切れました。VK4SWE Lynさんの配慮で彼らの船が故障したこと、Honiaraで修理すること、ホニアラではCWができるWL7HPが加わることが分かりました。
Honiaraの手前であるOC-168からのQRVが6月12日(水)の0330UTCに始まりました。最初の交信を狙いましたが、ものすごいパイルと私のアパマン設備では無理と判断し、でかけました。夕方にエリア指定のときになんとかコールを取ってくれました。Ralphではないオペレータと分かりました。多分、SQ9KWWのオペレーションと思われます。
OC-168は翌13日に終了し、Honiaraへ向かいました。ここで、数日間滞在というより自宅に戻った感じですが、事後のプランが打ちあわされました。しばらくするとH44/SQ9KWWでオンエアが始まり、21MHzCWでもH44IOTAを聞くことができました。しかし、SPの二人(?)とWL7HPは戻りの日程が合わないリスクを避けるために同行しない、さらにH44KMもホニアラに残ることになった。Ralphとweb担当の女性の二人で後半戦を行うと発表がありました。
ここでお金の関係の調整がうまくいかなかったようですね。
私の感想ですが、YB-IOTAのドネーション支援を長くやっておりますが、99%の方は「自然にNew がでてきて、それと交信しQSLを得る」だけのプロセスのみで終わります。ところが現実は物凄い資金的負担をおい、ある種の使命感でそれを克服し実行するのですが、収支が合わなくなるような事項も次から次と発生してまいります。
ペディショナーの負担は資金的なものだけでなく、労力やペディション終了後のQSLの対応などほんとうにたいへんであります。ほとんどがこの資金の問題で2、3回ペディションを実施したら負担超過で潰してしまうケースが多いようです。
通信が便利になった分も今回のペディションにはつらいところかもしれません。100%の情報を世界中が欲しがるものですからこの対応も大変です。さらに、へんな悪口やご自分の心配ごとが噂となって流れているのも残念なことです。
今なすべきことはRalphを信頼し、彼の後半戦の成功のために、あたたかく見守ることがたいへん重要であると思います。
この朝に整理をしまして、Ralphへ連絡をいれましたら、ラッキーにも小1時間程度でメッセージが戻ってきました。彼を信頼して下さい。元気に航海を続けているそうです。
« H44IOTAプロジェクトの行方 その3 | トップページ | OC-175 Sarangani Island & OC-174 Tawi Tawi in JA1PBV その2 »
« H44IOTAプロジェクトの行方 その3 | トップページ | OC-175 Sarangani Island & OC-174 Tawi Tawi in JA1PBV その2 »
コメント