RT9K/9のAS-068, AS-104, AS-121, AS-054のPast Activations
2017年2-3月実施予定のRT9K/9のAS-068、AS-104、AS-121、AS-054のPast Activationsを調べてみました。ちょうど1年ほど前に作成しましたIOTA-R0 wanted listの中の各IOTA部分を切り取ってご紹介します。
このリストは過去に運用され、4局以上のIOTA申請者にクレジットされている局です。
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AS-068は長いこと1行目の4K4/EK9JGによる1990年の運用のみでした。UA9OBAをリーダーとする「The Lost Islands of the Arctic」をキャッチフレーズとして2001年4月に5つのIOTAからオンジエアしました。私のアパマンアンテナではノイズが多く交信できませんでした。
3回目はRW0BGによるMorzova IslandからのQRVです。この運用によりこの島は新しくクレジットリストに加わりました。Victorは仲間とオビ川の川下りをしながらの運用です。ようやくアパマンアンテナでも交信できました。そして、4回目は2016年4月のUA9OBA等によるR3CA/9による運用でした。現在のクレジット率が13.9%です。
AS-104 | R0B | Kara Sea Coast East group | 8.2% | ||||||
1 | 4K4N | (Jun 93) | |||||||
R3CA/9 | (Apr 16) | via UA9OBA | Kolchak Island |
AS-104は1993年の4K4Nと今年4月実施された23年ぶりのR3CA/9により2回目となりました。R3CA/9で多くの局が交信されましたがまだまだ8.2%のクレジット率から見てレアIOTAでしょう。取り逃がした私のような局は大きな3回目のチャンスです。
AS-121 | R0B | Nordenshel'da Archipelago | 20.0% | ||||||
1 | RI0BV/P | (Sep 15) | via UA4WHX | Russkiy Island | |||||
2 | RU0B | (July 95) | via RW3GW | Russkiy Island |
この記事を作成中に間違いがひとつわかりました。RU0Bのコールは2001年4月のペディションでも使われていますが、このAS-121へは行っていませんでした。調べると同じチームがそれより6年前の1995年にAS-121 Russkiy Islandからオンジエアしていました。
そして、2回目は2015年9月のUA4WHXによるRI0BV/PのQRVです。この分のQSLカードは2016年5月下旬から届き始めましたので、クレジット率20.0%にはほとんど反映されていないでしょう。UA4WHXの運用も昼間の短い時間でしたので多くの交信はできていないです。
ちなみにRT9K/9の島はTyrtova Islandです。
AS-054 | R0B | Laptev Sea Coast West group | 15.6% | ||||||
1 | 4K4BCU | (Mar 92) | |||||||
2 | R0/UR8LV | (Aug 96) | via UR7LD | Zarya Island | |||||
3 | UA0BCA | ||||||||
4 | UA0BCO | (78-80) | |||||||
5 | UA0BCU/A | (90) | via RA3YG | Geiberg Island | |||||
6 | UA0BCZ | ||||||||
7 | UA0BDH |
ここも古いですね。3行目以降は滞在局やローカル局のようで運用情報を見つけられていません。1行目の4K4BCUはおそらく5行目のUA0BCUが記念コールで運用したものでしょう。そうなると2行目のR0/UR8LVが最後の運用ですからすでに20年ぶりです。
なお、この局の前月7月の運用は「Jul 96 operation is not accepted」の摘要がありました。
現在、RT9K/9のQRZ.comに掲載されている予定の島は、AS-068 Skott-Gansena Islands、AS-104 Nansena Island、AS-121 Tyrtova Island、AS-054 Firnley Islandです。Directoryに未掲載の島がありますのでエビデンス提出により新規追加扱いになります。
ビームアンテナ使用の場合はあまり神経質にならず構えていれば交信できますが、アパマンアンテナでは事前に状況を調べて小さなチャンスも逃がさない体制づくりが重要です。
なお、今回のRT9K/9へのドネーション支援に伴う当ブログでの情報提供活動は昨日報告しましたRRC Meetingなどで伝わっていくでしょう。必ずや2017年以降の新しいR0-IOTAペディションが芽生えてくるものと過去の経験に基づき固く信じております。
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