VE3LYCの運用がなぜCQ EU/NAが多いのか
VE3LYCによる前座のOC-168 H44R Mbanika Island、おまけのOC-158 H44R/P Tulagi Island、そして本命のOC-179 Taumako Islandの3つのIOTA Expeditionがそれぞれ4/22-24、4/25-26、4/29-5/3にて実施されました。
その運用の多くの時間はEU/NAおよびSA指定が8~9割くらいに感じました。もっとJAおよびASをという声がたくさん届きました。私個人も近年の環境の変化によりもともとノイズとの戦いの環境でありましたが4月22日から5月3日までノイズを聞いている厳しい生活をしていました。
OC-168は初っ端の14260によるSSB運用がとても強力な信号でしたのですっかり安心してしまいました。それが残念ながら地獄のノイズとの戦いの始まりでした。その夕方の10109でのショート運用でうまく交信でき、さらに翌朝の18070と午後の14260と順調にOC-168をこなせました。
しかし、EU指定、NA/SA指定が極めて多いと思いました。特にSAは指定時間ほどのニーズはないと思うほど指定していました。
急遽実行されましたOC-158はコンディションが落ちたためか信号がノイズを超えることができず、コールバックがコピーできないために交信しませんでした。いえ、できませんでした。併せてOC-179に不安を感じてしまいました。
見事にその不安が的中し、29日からのH40Dはノイズに埋もれてしまいました。EU/NAおよびSA指定は明確にコピーできるのにコールバックはコピーできないレベルの状態が続きましたが唯一、1800JST前後の10MHzだけはガツンと強力な信号をとらえました。
10MHzCWはショートタイム運用でした。いずれかの局とSkedを組んでいたようです。もちろんEU/NAです。JAはそのすきを狙って交信していました。OC-179の02~07Zくらいは14260でゆったりとJAサービスをほぼ毎日やっていました。私のアンテナでは残念ながらほぼコピーできずでした。
何故、EU/NA指定が多いかを調べてみました。
一つはグループなどの団体からの支援がすべてEU/NAであり、その影響が大きいからと思われます。ウエブには次の12の団体が支援しています。
①Island Radio Expedition Foundation(IREF) --USA
②German DX Foundation(GDXF) --Germany
③DX news.com --Georgia/Russiaなど
④RSGB --UK
⑤ICOM --Canada
⑥EUDXF --All EU
⑦CLIPPERTON DX CLUB --France
⑧SWISS DX FOUNDERTION(SDXF) -- Swiss
⑨The UK DX Foundation(CDXC) --UK
⑩MEDITERRANEO DX CLUB(MDXC) --Italy
⑪The Daily DX --USA
⑫DX World.net --UK
ほぼ、EU/NAの団体グループです。ICOMはICOM Canadaです。
YB-IOTAの支援をやっている2013年ころにICOMの福岡営業を訪問し相談したことがありました。まったく受け入れてもらえませんでした。
それぞれの団体を構成するメンバーは数十から数百名はいます。すべてがIOTAチェイサーではありませんが、相当の数になると思われます。
支援額は50USDから500USDくらい。だいたい平均で300USDくらいでしよう。12団体で3600USDというところでしょうか。この団体の増減は大きな影響を与えます。
ちなみに本日現在で124名が個人ドネーションを支援しています。平均で20USD弱と見積もると2400USDくらい。事後ドネーションも同数くらいで平均で10USDと予測すると1200USDくらいが加わります。予測総計で7200USD、日本円で80万円ほど。
JAの支援割合は(20USD X40名)+(10USD X 40名)=1000USDと少ないと思われます。
ウエブへの訪問数です。終了翌日5月7日21JST現在。JAからの訪問件数は3,978件です。
悪く言えばJAはアクティブの割合に比較して支援が少ないということでしょうか。さらに、IOTAをされないJA局もたくさん呼んできて、需要と供給のバランスが合わず、近場のJAより遠くのEU/NAとなっているものと思われます。
JAが呼べる短い時間に多くのビッグガンJA局がコールされますとアパマンアンテナのJAのIOTAチェイサーはとても厳しいでしょう。
解決策としてはまず、IOTA申請をされずにツマミ食い的な交信を楽しんでおられるJA局に、本腰を入れてIOTA申請し楽しんでいただくことでしょう。
IOTA申請者総数は195件です。ログサーチを利用してOC-168とOC-179と交信できたかを確認しました。4件はSWL並びにV/Uのダブりのため実数は191件になります。
OC-168ではIOTA申請者191件中、H44R交信済みは110局、未交信は81局でした。もちろん、クレジット済みのために交信されなかった局も複数おられます。57.6 vs 42.4 の結果となりました。日程も短くなったため、JA指定もやってもらわないといけませんね。取り逃がしたJAも多いことが分かりました。
OC-179はIOTA申請者191件中、vs でした。(ログサーチ待機中)
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2つはヒットしましたが、残りOC-179は分かりません。
しかし、outsideJAは、今回に限らずまだまだ他でも続出するでしょうね。
延々と続くJAコール、カード発行代金等OMの比較の通りコストパフォーマンスが悪すぎます。
コストのみがHAMでは無いですが、固定局以外は相当な費用が掛かるのも事実ですから。
IOTAフアン増加と暫くの我慢の時期でしょう。NO JAと言われないだけ良しとしましょう。
OC-168では、6エリアの局が延々と指定無視を続けNO QSLと打たれていましたが。
投稿: 鈴木 | 2018年5月10日 (木) 18時25分
K6VVA Rickが同じ様な悩みを抱えていて、その解決策が「CQ HRAL」と言う IOTA プログラムに参加している局のみが応答出来る呼出し方です。
これだと、全世界で約1600局が参加していますので、設備に依存せずに QSO 出来る可能性が高まります。
今度、Cezar に提案してみます。
投稿: JA9IFF Jim | 2018年5月10日 (木) 20時49分
鈴木さん、中嶋さん、こんばんは
まだ未定稿の記事にコメントをいただきまして誠にありがとうございます。VE3LYCも無事帰宅できたようですね。OC-168のみですが、JA指定が極小でチャンスを失った局がIOTA申請者の4割、ただし交信に興味が無い局も当然おられます。
救い上げるシステムが構築されると素晴らしいと思います。
例えば、VE3LYCのPCにIOTA申請者のファイルをインストールされ、CQ HRALの時間帯はそのファイルとマッチングをとり、IOTA申請者のみ受け付けられるようなシステムを想像してしまいます。
YB4IRもペディションでの全交信の6割は意味のない交信と言っていました。QSLカードが必要でもない飛んでるチェックをやっているだけの局が多いことにチアガールと言って嘆いていました。確かにClub LogやClub Log Matchingシステムにこれらも永久保存するというデーターベースの無駄な容量になり保管コストも必要になりますね。
私のような貧弱無線局では運用期間中はほとんど無線機のノイズと信号をかき分けをやっています。健康に悪影響がでそうです。(笑い) JAのIOTA申請者のOC-168 H44R交信済は110局でした。未交信は81局もおられました。4割が落とされています。OC-179も作成予定です。
投稿: JN6RZM Shu | 2018年5月10日 (木) 21時16分
H44R/PのOC-158はヒットしました(OC-158は他の局とのQSOでCfmしていますが)。
OC-168は未交信でしたが、一度もコールするチャンスが無く非常に残念な思いをしました。初日の日曜日はビッグガンがうじゃうじゃいるのだ歯が立ちませんし、平日の昼間以外は延々とEU/NA/SAでは現役世代には一切チャンスがありませんでした。
いくつものIOTAを回るのも良いのですが、2週間近く時間があるならE51の時のように1ヶ所に落ち着いての運用も良いような気がします。
何日も不眠不休で血ヘドを吐きながらの運用(苦笑)では運用する側もキツい上に、私をはじめチャンスに恵まれなかった世界中の多くのIOTAチェイサーのストレスも相当でしょう。
やはり趣味の世界ですから、運用する側も呼ぶ側も余裕を持ってできるスタイルが良いのでは無いかと思いました。
投稿: JE6HCL | 2018年5月10日 (木) 23時14分
佐治さん、貴重なレポートをありがとうございます。
JE2LEI長濱さんからもかなり近似したレポートをいただきました。皆さんのすざましいチャレンジングにVE3LYC並みの努力を垣間見ることができます。
いろいろな視野から調べてデータ作りをしていますが、YBやDU、V6などの行きづらい島々が今回のような活動により、そのルートが少しずつですが構築される傾向にあります。詳細はまたブログに記載しますが、OC-179は25年後とか、OC-168は7~8年後という再開の期間が一気に短縮されてリピート運用の実現が高くなったと思われます。
ワンコールで終わられる局もいるし、IOTAに興味もなくガンガン呼び回られる局もいるし、何回呼んでも飛ばない局もいるし、その声を発信して届けましょう。
まずはVE3LYCが無事に戻られたことに感謝しましょう。
投稿: JN6RZM Shu | 2018年5月11日 (金) 05時55分