OC-171 VK8NDT Magnetic Islandの運用はIOTAに力を入れてはなく、島の3つの公園から運用するPOTA(Parks On The Air)を主体としています。私どもはどうしてもPOTAの運用をIOTAのサービスへ変更しようと意識が働いてしまいます。
そこで、POTAの勉強をしていますとSOTA(Summit On The Air;IOTAの山岳版だそうです)も出てきました。すぐには完全理解は困難でつまみ食い的な理解になってしまいます。わかりやすいのはマップを見ることと思い、自分自身の身の回りである福岡市のPOTA。福岡県のPOTA、九州他県のPOTA、東京都や大阪府との比較、WやVKと広げてつまみ食い的理解をすすめました。
私は毎日ウォーキングを行い、福岡市内でも住まいの早良区から西区、中央区、城南区、南区、博多区、東区と7区すべて往復で歩いています。もちろん休憩を入れますのでそのメインは公園になります。毎日のようにて行ってストレッチをやる百道南公園は税務署と警察署に面しています。車では中に入れないのでPOTA運用ではどうするのかななどの疑問が湧いてきます。
POTAマップに掲載された福岡市の公園は東区の海の中道シーサイド国定公園(JA-0216)、名島運動公園(JA-1700)、東公園(JA-1699)、中央区の天神中央公園(JA-1703)、西公園(JA-1701)、大濠公園(JA-1702)の6つのみでした。動植物園がある南公園はまだリスト外、他にも同じくらいの大きさの公園はたくさんあるのにと思いながら福岡県に広げても+6公園の全体で12Parksと不足気味でした。これから増やすのかしらと思いました。
この参考となるお話です。2011年秋に開始されたインドネシアのNusantara Awardを思い起こしました。W2FBとYB3MMによって作られたIIHG(Indonesian Islands Hunters Group)により最初に発行されたアワードです。YB3MM AdhiさんよりJAの普及活動支援を求められました。YB-IOTAを細分化したすべてのYBの島がポイントになり、ポイント数に応じたシールを発行してくれます。
開始時点でジャワ、スマトラ、ボルネオ、スラウェシ、バリ、パプアを含んだ10島のQSLカードを得ることが最低条件でした。当時のYB-IOTAは5つのProvisional IOTAが存在し、それらを含むすべてのYB-IOTA運用を活性すると判断し支援を行いました。たくさんのJA IOTAチェイサーにご協力をいただき、Nusantara Awardの申請をしていただけました。
効果としてはProvisional IOTAやクレジット率の低いYB-IOTAからの運用も行われ順調にNusantara Awardが楽しまれました。しかし、当初から問題も感じていました。特に①リストがないことでした。2012年にはIOTAウエブからYB-IOTAの島ごとに運用を調べNusantara Award用にリストを作成しました。Nusantara Awardのウエブに掲載するように提案しましたが採用されませんでした。
YB3MMがNusantara Awardのための移動サービスへ毎月のように運用してくれ喜んで追い求めました。ある夜に「明日の朝一番に隣の島へ移動して運用し数時間運用後に戻ります」というようなメッセージが届きました。採用されなかった上記リストには掲載されていない島でした。マップを調べると200メータ以上離れていますのでIOTAでも認められます。翌朝は万難を排して待ち構えて無事交信できました。
これが続く不安を感じてしまいました。現在のYBの島は13,466件と公表しています。最大でこの件数になるという不安です。IOTAウエブのYB全島は1,424件でした。もちろんグループで括られています。さらに前回の調査から2千島くらい変化したそうです。おっと、リスト化は無理だと判断しました。YB3MMとW2FBにIOTAのようにグループ化しないとNusantara Awardは発展しないと提言しました。
そうこうしているうちに2016年6月のClub Log Matching提供が開始されました。YB3MMへ郵便事故が頻繁に起きるYBではClub Logでヒットしたリストをメールの添付で送って申請するような電子申告の方法を提案しました。YB3MMは了解していただけましたが、W2FBともきちんと話して欲しいとお願いしたところ否定されてしまいました。確かその1年後くらいに承認されたとおもいます。
IIHGのウエブにその承認事項は掲載されないままに第2、第3のアワード発行に進んでしまいました。2017年秋にYB3MMが福岡に私を訪ねてきてくれました。目的は私にNusantara Awardの再開依頼でした。その時にJA5IUさんのお手紙をYB3MMへ渡す依頼をたのまれました。1か月くらい後に「Nusantara Awardのチェイシングは辞めます」とIUさんからメールをいただきました。
POTAやSOTAとは異なる部分も多いので比較できません。全体リストが明確でないことは終わりがないように思えます。あくまでも趣味を楽しむという世界ですから、国や市町村に提出する書類のように1円も間違えられないものとは異なると理解できます。Nusantara Awardはそのままにしてありますが、ユーザーとしての感想は目標が見えない。そのQSOにおける第3者証明なしにアワードが発行され価値観が薄いように感じることでしょう。
また、現在行っているYB-IOTA Needed Listに基づく促進はおおむねresident局が存在する島は対応できたと思います。残りはresident局がいない島への攻略を考えていかなければいけないでしょう。前回はYB局が新しいところへ行きそうだと発表しますと、JAの皆さんの勢いがありました。ドネーションやらNusantara Award申請、YB局とのアイボールなど激しさ、熱気を感じました。現在は残念ながら熱気は起きていません。
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