2003年にIOTA-V/UHF100が新設され、従来のHFカテゴリに続いてV/UHFカテゴリが準備されました。2024年1月締めのIOTAリスティングにおいてHFカテゴリもV/UHFカテゴリにおける申請者数のJAグループは両方とも世界トップです。JAの金メダル二つというところでしょうか。その軌跡を時系列に追ってみましょう。
古いリスティングは保存していませんでしたので、製本版IOTA Directoryからの転載です。2004年1月31日締めのリスティングです。IOTA-V/UHFの第一号の申請局はSM7AEDで101件のクレジットでした。条件は50MHzでAF/AN/AS/EU/NA/OC/SAの7大陸からの5大陸100件です。私は50MHzをやっていませんでしたので、ほぼ関心はありませんでした。
2006年の製本版リスティングではI イタリア勢の3局が気づかれて追加してきたようです。第一号のSM7AED局の追加はありませんでした。当時はHFカテゴリとのクレジット合計はまだルールとしてありませんでした。
3年後の2009年リスティングではイタリア勢が2局追加の5局となり7割を占めるになりました。100%、EUのみのカテゴリ状態でした。
2011年は全体で9局と微増です。RSGB IOTA committee(現在のIOTA Ltd)の委員長であるG3KMA Rogerさんが参加されました。JAからの申請者は微塵もありません。トップがI4EAT局の163件と大幅にトップスコアが伸びてきました。また、南米SAの第一号PP5XXが参加と徐々に世界中に伝わり始めました。
2014年は全体で5局増加し14局へ。EU中心のIOTA-V/UHFでしたが、前回の南米PP5XXに続いて北米NAからN4MMが北米第一号として参加しました。
2014年は4局増加して19局へ。JAからJA1UAV、JI1IXW、JE3GRQの3局が参加。2013年のリスティングが手元にありませんので、どなたがアジア1~3号かは不明です。他のアジア局はありませんので、JAの3局の参加でイタリアの7局に次いで一気に世界2位となりました。この後、2016年6月にClubLog Matchingが提供され2017年以降のリスティングや申請者増加に貢献しました。
2018年には23局となりました。イタリア7局(30.4%)、JA3局(13.0%)は変わりません。まだ、国別で競うほどのパワーはありませんでした。しかし、トップのI4EAT局と2位のIW1AZJ局が200クレジット越えを達成しました。素晴らしい実績ですね。
ここから、IOTA Ltdウエブから入手できるPDF版です。2020年は24局と1件増でした。この時の第2位でしたI4EAT局はCovid-19に罹患し3月にSKとなられました。彼はHFでもYB-IOTA Wanted listへの参加やドネーションなどたくさんのご協力をいただきました。
また、この時の強烈な思い出としてJA6WJL局がHFのIOTA申請を完了され、締められた後にIOTA-V/UHFの申請のお話をされたときに「6mのIOTA申請はしないほうがいいですよ。なぜなら、6mのIOTAは(毎年100件に遠く及ばないほど)たくさんの数も申請できない」と今とは真反対のアドバイスした記憶が残っています。今となってはまさに笑い話です。
2021年は全体が29局となり、前回にリストを外れたJA1UAV局が復帰し、3局に加え、JH6BPG局、JH4IFF局、JA6WJL局が参画され6局になり、トップのイタリアを追いかけはじめました。JAは全体の2位となりました。
この締めて1か月も経たない頃にIOTA Ltdのオンライン役員会でJH4IFF局からCP JAのJA9IFFさんへ要望を出されたHF分とV/UHF分の申請(料)の合算提案を出されたところ、G3KMA Rogerさんが即決されたそうです。詳細はIOTA CP JAウエブにあります。「HFとV/UHFアップデート申請を同時に行う際の申請料減免措置」(2021年4月)です。JAのパワーが素晴らしいと思います。
実はこの年のリスティングでHFカテゴリにおいて、JAがトップのWを追い抜き、世界トップになりました。これもG3KMAの判断に影響したと個人的には思っています。もちろんHFカテゴリの世界トップはJAからの申請者全員のご貢献です。
当ブログなどで上記のHFとV/UHFアップデート申請を同時に行う際の申請料減免措置を紹介活動を行いました。6名のJA申請者に加え、JA1SKE局とJA2FGL局の2局に参加いただき8局となりました。あれれと思ううちにトップのイタリアの8局と並んでいました。なんと世界トップの申請者数になっていました。(万歳) この後再び、IOTA-V/UHFに係るルール変更が発表されました。
IOTA-V/UHF50-99の開始です。3大陸から50クレジット以上をV/UHFにて得る。アワードやIOTAリスティングはなしと発表されました。初回のみIOTA-V/UHFの申請料が必要ですが、爾後はHF分とV/UHF分を合わせて処理すれば1回分となります。やらない手はないと思いますがいかがでしょう。また、リスティングはIOTA Ltdウエブではルール通りですが、IOTA CP JAウエブでは特別にリスティングされています。
https://jim0836.wixsite.com/iota/al2023 の最下部の「VHF申請者のクレジットリスト」にV/UHFの100クレジット以上と50クレジット以上がリストされています。
8局でイタリアと並んだJAですが、2023年リスティングではJA4LKB局、JA6LCJ局、JF4VZT局、JP7EIP局、JA4GXS局の5局が参画され、トータル13局と断トツの世界トップに躍り出ました。世界トップにあっという間です。
2024年1月31日締めのリスティングではJA6RJK局が202件にて、とJA3REX局が参加されました。2局ともにHFカテゴリは申請されていないという6mオンリーの局が参加されたことが大きな特徴です。あっという間にIOTA Ltdの政策にマッチして全体の37.0%(15/41)がJAという構成比に変わりました。皆さんの積極的な参加の結果と思います。
IOTA CP JAウエブの2025年までのIOTA-V/UHFリストには、JI3DST局、JA1FGB局、JI2UDK局の3局が追記されて1月末締めを待っている状況です。40%台に乗ります。同ウエブのIOTA-V/UHFリストには50から99のグループも12局がリスティングされ頑張っておられます。50%のJAくらいの断トツのJAに持っていきたいと思われませんか。皆様のご協力をお願いいたします。
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