IOTA AS-105だった韓国の仁川空港
1997年5月から開始しましたMy IOTAチェイシングは、日本語版IOTA Directoryをバイブルとし、IOTA番号探しをリストと突合しながら開始していました。島名の半分以上は初めて聞くような島ばかりで記憶にも残らずIOTA Listの番号追っかけをやっていました。数年でJAやHL、BV、DU、V6などを全IOTA交信に成功し続けていました。IOTA番号には詳しく、島名は覚えきれない大まか状態でした。
そのため、改めて2003年に提供されましたIOTA-V/UHFカテゴリを2021年5月から開始しましたが、HFカテゴリとは大きく異なり、マルチバンド vs 6mシングルバンドの勝負になっていることを強く感じました。そのため、6mのみでオープンしやすい国内やJAの近隣国IOTAのresident局や島調べを詳細に行うことが多くなりました。その中にいろいろな気づきを発見します。
タイトルは最初に気づいた事例のAS-105 仁川空港です。
東アジアのハブ空港では日本の成田空港などの利用を超えるほどになった韓国の仁川国際空港は、1990年代初めまでは島だったことをつい最近知りました。(汗) ソウルの空港として利用されていた金浦空港が手狭になり韓国西部の「龍遊島」と「永宗島」の間を1992年から埋め立てました。
以下はAIによる仁川空港の説明です。
AI による概要
仁川国際空港は、永宗島と龍游島の間の干潟を埋め立てて建設され、1992年に防潮堤工事に着工後、2001年3月29日に開港しました。これは金浦国際空港から国際線の業務を引き継ぎ、世界水準のハブ空港を目指す国家プロジェクトであり、その後、第2旅客ターミナルの増設も行われ、現在も機能拡張が続けられています。
建設の背景
金浦空港の限界:ソウルの主要空港であった金浦空港は、ソウル市内へのアクセスは便利でしたが、敷地が手狭であり、拡張にも限界がありました。ハブ空港の構想:アジア地域における国際線ハブ空港としての役割を担うため、より広大な土地が必要となりました。
建設プロセス
干潟の造成:永宗島と龍游島に挟まれた干潟を埋め立て、空港用地を造成しました。
防潮堤工事:1992年に大規模な防潮堤の工事が着工されました。
開港:8年の歳月を経て、2001年3月29日に仁川国際空港が開港しました。
その後の発展
第1ターミナルと第2ターミナル:開港後、空港の機能を拡張するため、第1旅客ターミナルの増設や、2018年には平昌オリンピックを見据えて第2旅客ターミナルが開業しました。ハブ空港としての地位:世界トップクラスの空港として評価され、多くの国際線が就航しており、アジアの航空ネットワークの中核を担っています。
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「永宗島 龍遊島」にて検索結果は、
Wikipedia
https://en.wikipedia.org › wiki › Y...
Yeongjong-Yongyu(영종용유, 永宗龍游) is a region in Jung District, Incheon. It encompass Yeongjongdo and adjacent islands such as Muuido except Bukdo-myeon.
と、見つけることができました。
2002年版 IOTA Directoryでは、
AS-105 HL2 a. KYONGGI-DO PROVINCE group (=Ach'a, Changbong, 中略 Yongjong, Yongyu)
と、見事に存在していました。それ以前のDirectryにはAS-105には詳細島名は記載されていませんでした。
なんと2018年版の現時点で最終のIOTA Directoryでは二つの島は削除されないまま。IOTAウエブも確認しました。こちらも残っていました。
おそらく二つのIOTAに認められた島が埋め立てでくっ付いた場合は人工的な加工が入ったということで扱いが変わるのではないかと思います。韓国旅行のウエブを確認しますと永宗島も龍遊島も別々に旅行地として案内されています。それらの間の埋め立てられた仁川国際空港からのオンエアはIOTA AS-105として認められるのでしょうか。その運用地点の線引き区分も難しいです。
なお、永宗島と本土との間は2400mくらいの橋が架かっています。IOTA Ltdチームは失念しているのかHW?
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コメント
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全く同様なのがXX9のAS-075だと思いますが、Taipa IslandとColoane Islandの間の浅瀬を埋め立てて、埋立地はコタイ(CoTai)という街になっていますが、埋立後も両島からの運用はクレジットされています。なので、AS-105も同様かと思います。私はAS-105は埋立後の永宗島でクレジットされています。
投稿: JE6HCL | 2025年10月 5日 (日) 12時48分
>JE6HCLさん
そうでしたね。AS-075 XX9も埋め立てによって体育館の西側と本土との距離が180m前後になってしまいました。中嶋さんのアドバイスはXX9が中国に完全移行される時点でDXCCのXX9とIOTAのAS-075は消滅するのではないかと言われていました。2000年から2010年くらいのIOTA Ltd(旧RSGB IOTA commiitee)時代にはG3KMAさんが元気だったせいかすぱっと実行されていました。
長崎県の平戸島も初めて平戸大橋を訪問し400メータはあったのですぐに調べてG3KMAへ直接問い合わせました。近くに平島と似たように島がありますのでこれと間違っていないかと確認までしてこられました。無事にAS-077からAS-012へシフトしてくださいました。併せて博多湾の能古島もAS-012にて登録してもらえました。とても対応が早かった。
数年後にわかったことですが、平戸市が平戸島群と九州本土側にもまたがっていることから誤解の原因になったようです。遠く離れたイギリスからの情報収集は難しいようです。
AS-075とAS-105は近日中にまとめてIOTA Ltdへ送ってみましょうか。HCLさんがAS-105の代替QSLカードかマッチング可能交信を得られてからしましょうか。
貴重なコメントをありがとうございます。
投稿: shu JN6RZM | 2025年10月 5日 (日) 14時07分
ご配慮ありがとうございます。幸いAS-105はHFは강화도(江華島)、VHFは 영흥도(靈興島)も持ってますので、永宗島が無効になっても私は何の問題もありません。
AS-105もAS-075も両島の間の埋立地とかからのQRVはどういう扱いなんでしょうかね。無効かな。
平戸市は平成の大合併で九州本土側の田平町を併合したので、平戸市と平戸島の範囲が変わりましたからねぇ。さすがにGのマネージャーにはなかなか分からないでしょう。
投稿: JE6HCL | 2025年10月 5日 (日) 22時34分
>JE6HCLさん
今調べてみました。平成の大合併で平戸市に加わったのは田平町の一部で田平町里免という地域のようです。西側から平戸島、平戸海峡、田平町小手田面(等)までが合併前で、その後に田平町里免が平戸市に加わったようです。そのため昭和の時代からIOTA DirectoryではAS-012天草諸島を九州沿岸へシフトするときに混乱して「平戸島はAS-077に含む」としたようです。
平成2年生まれの次男と家内の3人で佐世保バーガーを食べに出かけたついでで平戸大橋を渡っていた記憶がありますがまだ小学校に入ったころでしたので平成の大合併(平成11年から22年)の直前でした。
しかし、田平町というのはまだまだ平戸市ではない地域もありました。とても面白いです。ありがとうございます。
はい、IOTA LtdへAS-075やAS-105などの情報提供しても受け付けてくれる担当がおられるか心配です。いぜんはG3KMA Rogerさんがすぐに相談にのってくれ対応してくれました。近年はIOTAウエブのIOTA NEWSにはコールや名前も出てきません。
はい、クレジット取り消しになると思います。イギリスなどのIOTA friendsでご自分の住む島が工事により200m未満となりすぐにEU-124を取り消されてとても悲しいと言っていた記憶があります。IOTA DirectoryのEU-124の島名表記の最後に(Note: not Anglesey [aka Ynys Mon])とあります。他にもこのNoteが付いたIOTAがたくさんあります。
イギリスや欧州はG3KMA Rogerさんも情報が確実に正確に入りやすいので積極的に修正されたのでしょう。遠く離れたアジアのマップを入手するのも大変だと思います。韓国や中国のGooglemapでも表記がハングル語と日本語のカタカナ表記が多く、探し出して突合、検証するのにたいへんです。(笑い) ヨーロッパはすべて方言みたいな感じで何十年も情報交流がありますので中韓の情報がわかりづらいです。
G3KMAがお元気であることを希望します。
投稿: shu JN6RZM | 2025年10月 6日 (月) 06時52分